ユニウェブ

「リユースの価値を、誰もが享受できる社会へ」— ハードオフが描く未来とアクセシビリティの役割

2025/06/25

ウェブアクセシビリティ対応をしようと思ったきっかけを教えてください

ウェブアクセシビリティ対応を進めようと思ったきっかけは、大きく二つございます。

まず一点目は、弊社が非常に幅広いお客様にご利用いただいているという点です。店頭で接客していると、年齢・性別・国籍など、本当に多様なお客様がいらっしゃることを肌で感じますし、店舗の立地や取り扱う商品・専門性によって、お客様の層も大きく異なります。こうしたリアルの場での多様性は、ネットの世界ではさらに広がり、より多様なお客様が弊社のサービスを利用し、情報に触れています。だからこそ、すべてのお客様に正しく情報を届けることが大切だと強く感じ、CSR(企業の社会的責任)の観点からも、アクセシビリティへの対応は重要な課題だと考えました。

二点目は、弊社独自のオムニチャネル戦略「リンクチャネル」に関わる部分です。リンクチャネルでは、リアル店舗を起点とした強みを最大限活かすことを大切にしており、例えば公式ホームページや公式アプリ、オンライン買取サービスなどでも、各店舗ごとの特性や最新情報を柔軟に反映できる仕組みを構築しています。しかしながら、情報の更新性が高い分、手作業で都度アクセシビリティ対応を行うことは現実的ではなく、より自動化されたツールで、正確かつ効率的に対応できる仕組みが必要だと考えました。

以上の二点が、弊社がウェブアクセシビリティ対応を進めようと思った大きなきっかけです。

 

自社エンジニアなど、自社でのウェブアクセシビリティ対応は検討しましたか?

自社エンジニアでの対応も検討いたしました。弊社にはシステム開発を担う子会社がございますので、ウェブアクセシビリティへの対応についても一度は自社での開発を行う可能性を考えました。

しかしながら、御社からご提案をいただいた際にお話しいただいた、国際標準規格への対応やリーガルリスクのキャッチアップ、ユーザーインターフェースの最適化といった、専門性の高い要件や対応コストを踏まえた際に、やはりこの分野は専門性の高い事業者にお任せした方が、よりお客様にとって適切で高品質なものを提供できると判断いたしました。

アクセシビリティ対応は単発で完結するものではなく、継続的な改善と品質維持が求められる分野です。長期的な視点で品質を重視した結果、御社にお任せするという判断に至りました。

 

ユニウェブのような他社のアクセシビリティツールを検討しましたか?

正直なところ、他社のアクセシビリティツールはほとんど検討しておりません。御社からのご提案を受けて、初めて本格的にアクセシビリティ対応の必要性について深く考え始めた、というのが実情です。

 

ユニウェブを知ったきっかけ、導入した理由を教えてください

弊社の代表が貴社とご一緒させていただく機会があり、御社の取り組みを知りました。

また、ユニウェブが取り組まれている「社会から求められていることを事業として行う」という姿勢にも大きな共感を覚えました。弊社も経営理念として「社会のために」という価値観を最も大切にしており、事業活動の軸に据えています。そのため、社会的責任を果たす手段として、ユニウェブの導入は非常に意義があると感じ、導入を決めました。

 

実際にユニウェブを導入してから社内の反響などはありましたか?

先日、フランチャイズ加盟法人の皆様へユニウェブ導入について報告する機会があったのですが、全体として非常にポジティブな反応をいただきました。また、こうした取り組みは、社会的な意義の大きさを改めて感じる機会となり、CSRの観点からも必要性を再認識しました。

 

ユニウェブを導入するまでの日数や工数について教えてください

ユニウェブの導入は非常に簡単で、工数負担もほとんどありませんでした。御社としては簡単だった、という回答を期待されているのかもしれませんが、全くその通りだと思います。エンジニアによる検討・実装・確認まで含めて、事前の打ち合わせを合わせても半日程度で対応が完了しました。エンジニア側の作業時間としても、実質的には半日ほどで済んでいます。

また、本部側での確認作業としては、多言語対応部分のチェックなどを数時間行った程度で、特に大きな負担や工数は発生しませんでした。全体として、負担の少ないスムーズな導入が実現できたと感じています。

 

社内で導入を進めていく上で障壁はありましたか?どのように上進していったかも教えていただけますと幸いです。

社内で導入を進める上で、大きな障壁は特にありませんでした。「やるべきこと」という共通認識が社内全体にあったことが大きかったと思います。

 

AI多言語翻訳を実際に導入した理由を教えてください。

弊社の店舗は、立地によって来店されるお客様の属性が大きく異なり、例えば上野御徒町店は訪日観光客が多く、神奈川や沖縄ではアメリカの方が多いなど、それぞれの店舗で異なる特徴があります。これまでは、日本語以外の言語で情報を届ける仕組みがなく、特に店舗の一時閉店や営業時間の変更、セール情報といった、更新性の高いコンテンツをリアルタイムで正確にお知らせすることができていませんでした。

ユニウェブの多言語翻訳機能を活用することで、これらの情報を母国語が日本語でないお客様にタイムリーに届けることができるようになり、大きな価値を感じています。特に、これまで十分に対応できていなかった部分をしっかり補完できる点が非常に大きいと感じています。

 

導入してから実際にどのような変化がありましたか?

これまで日本語を話せないお客様が直接お客様相談室に問い合わせをするケース自体が少なかったこともあり、導入前後の比較ができないため大きな変化は感じられていない状況です。

これまで英語・中国語に対応したページがあり、翻訳、更新などの維持管理にコストが発生していました。ユニウェブを導入したことで、専用ページの管理コストを極限まで減らすことができるようになると考え、大きなメリットを感じています。

 

今後、目指していることはありますか?

今後については、具体的な施策というよりも、私たちのポリシーや価値観を大切にしながら取り組んでいきたいと考えています。リユース市場は年々成熟が進み、お客様にとっての選択肢も多様化しています。そうした中で、私たちハードオフは1990年代から「リサイクルではなくリユース」という考え方を掲げ、リユース市場の健全な発展を目指してきました。その一環として、日本リユース業協会の立ち上げにも参画し、業界全体の信頼性向上にも取り組んできました。

リユースにはかつて「汚い」といったネガティブなイメージがありましたが、私たちはそれを180度変え、リユースはクリーンで価値のあるものだと伝え続けてきました。こうした長年の取り組みによって、「ハードオフは安心・安全」「ハードオフだから信頼できる」というブランド価値が生まれ、それが私たちの大きな顧客価値であり、今後も変わらないと考えています。

今回、ユニウェブを導入したことで、これまで培ってきた安心感や信頼感を、さらに多くのお客様に根拠を持ってお伝えできるようになったと感じています。今後も「クリーンで健全なリユース」という価値を大切にしながら、すべてのお客様に正しく安心感を届けられるよう取り組んでいきたいと考えています。この思いをぶれずに、これからも大切にしていきたいと思っています。


株式会社ハードオフコーポレーション

店舗運営本部
課長 伊藤理沙

2010年(株)ハードオフコーポレーション入社
直営店舗にて店長、エリア統括店長、スーパーバイザーを経て、
17年より本部にてリンクチャネル(ハードオフ版のオムニチャネル・デジタル戦
略)事業の責任者として従事。
現在は公式HP、ECサイト(オフモール)、アプリ(公式アプリ・オファー買取ア
プリ)、ネット買取(ハードオフ宅配買取)等の企画・運営・管理を行っている。
16年・19年・23年に3度の産休育休を取得。

 

《ユニウェブ導入サイト》

ハードオフ 公式サイトに導入されています。

アイコンをクリックすると、アクセシビリティメニューが表示され、文字を読み上げてくれる部分リーダーや画面のコントラスト切り替えなどがボタン1つで可能となっております。

 

また、AIによる多言語翻訳機能も実装され、よりスムーズに各言語でコンテンツを閲覧できるようになりました。

メニューの最下部にある「設定」をクリックして最上部の言語アイコンを選択すると、希望する言語に基づいてサイト内の情報が自動的に翻訳されます。

 

翻訳可能な言語は下記8言語となります。

  • 英語
  • 中国語(簡体字・繁体字)
  • 韓国語
  • ベトナム語
  • ポルトガル語
  • タイ語
  • インドネシア語

 

◾️株式会社ハードオフコーポレーションについて

地球に優しい「リユース」をもっと身近に。
株式会社ハードオフコーポレーションは、不要品の買い取り・販売を行うリユースショップを日本全国・海外で展開しています。取扱商品ごとに「ハードオフ」「オフハウス」などのオリジナル店舗ブランドを展開し、2024年に直営店とフランチャイズ店を合わせたグループ店舗数が1,000店を突破、2030年には1,300店舗体制を目指しております。

所在地:新潟県新発田市新栄町3丁目1番13号
代表者:代表取締役社長 山本 太郎
業務内容:リユース事業
URL:https://www.hardoff.co.jp/

 

ユニウェブについて

ユニウェブは、すべてのウェブサービスにコード一行を追加するだけで「導入当日」にウェブアクセシビリティ機能を提供します。

すべての人に平等なウェブサイト・サービスを目指すために、視覚に障害がある人、怪我をして一時的に手が使えなくなった人など、様々な状況にいる利用者が音声読み上げやコントラスト変更などの多様な使い方を通じて、正しい情報を理解できる状態にしたいと考えています。

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